スイティエン公園で「奇界遺産」表紙のデカい顔を見てワニ釣りをした話

こんにちは。書くことがないので唐突に以前行ったホーチミンの話をします。

長いです。

 

スイティエン公園知ってますか。

「世界の有名遊園地12選」にフロリダや東京のディズニーランドなんかと並んで選ばれたこともある、ベトナムの歴史や仏教観を落とし込んだ独特の世界観が魅力のテーマパークです。

とにかく園内にあるモニュメントのデカさとその極彩色に定評があるらしく、楽しそうだったので実際に行ってみました。

 

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来ました。スイティエン公園正面入り口です。既に派手ですね。

 

 

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位置関係としてはこのような(何もわからない)。

地図左下がホーチミンの中心です。なのでスイティエン公園はそこから北東に約20kmってところでしょうか。

バスで行く方法もあってそれが一番安かったけど、3人で旅行してたので全員で割れば大した料金にならんだろうという判断のもと、ホーチミン市の中心ドンコイ通りから安心安全のビナサンタクシーで来ました。所要時間30分ちょっと。1人600円くらいでした。ボられてはないと思います。

ちなみにバスだと所要時間はタクシーの倍の約1時間、しかし運賃は1人約30円らしいです。やっす~~~。

 あとホーチミンでは地下鉄の建設が進んでおり、2020年くらいにはそれが開通してホーチミン中心からスイティエン公園まで鉄道でのアクセスも可能になるみたいです。タクシーもバスも怖くて使いたくないという人はあと1年待ちましょう。

 


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着いたらまず入場チケットを買いましょう。

後ろのミニストップっぽい建物はミニストップです。ベトナムにもあります。

 

 

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大人1人120,000ドン。日本円で約600円です。ベトナムの物価からしたらかなり高いんじゃ???

 


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入口付近にはデカいカエルの像が。口から水を吐き、あたりには霧が漂っています。

 


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入場したらすぐに、神様の言うとおりで登場人物をエグい食い殺し方してそうな謎の像がお出迎えしてくれました。その影で涼んでる人間と見比べればわかるけど、かなりデカい。

 


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本当にいちいちデカく、そして派手です。この金色像を見てください。絶対商売繁盛の神ですよねこれ。

 

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剣を咥えた派手なカメとそれに乗った派手な仏様。

 

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園内にはJ・K・ローリングが絶対に許可を出してないハリーポッターの施設もありました。恐らくお化け屋敷です。写真が終わってるのは園内を巡る巡回バス的アトラクションから撮影したからです。

他にも、無許可のドラえもんキャラクターが天井から雑に垂れ下がってるなかBGMでエレクトリカルパレードがかかってるエリアがあったりして、全体的に著作権の墓場みたいな場所だなと思った。

 

そんなスイティエン公園に来た目的は大きく2つあって、1つは奇界遺産という本の表紙になっているめちゃくちゃデカいおじさんの顔を見ることでした。

 

これがそれです↓

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 皆さんも一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。10年くらい前のビレバンで奥の方に平積みしてあったあの本です。ちなみにこの本ではスイティエン公園の事を「狂ったディズニーランド」と評しているっぽくて、なんというか的確だなと思った。

 

で、ネットの情報によるとこの顔は園内の屋外プールにあるらしく、早速見てみましょう。


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このド派手な門の奥がプールです。無駄に広大な園内を歩き回っていればあります。頑張って探してください。

では、突撃しましょう。

 

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????????????

 

 プールに入ろうと思ったら謎のゲートが。

どうやらスイティエン公園は入場料とは別に各施設で別途課金が必要なようで、プールに入りたきゃさらに金を積めということのようです。インターネットによると別途500円とかかかります。

 


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しかも外部からの飲食物の持ち込みも禁止。日本の小うるさいレジャー施設と変わらん。そういうところルーズなのが東南アジアの良さなのでは……

 

 

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課金するほどドンが余ってなかったし、なにより手元に水着もなかったのであの顔はゲートの隙間から撮影しました。どうにか拝めたのでこれでよしとしましょう。マジでデカいです。

奇界遺産の表紙と比べるとだいぶ顔色が悪くなっているのは、雨で表面の塗装が剥げたのか、あるいは塗りなおしたのか。真相は知りません。

 

 

 そしてスイティエン公園ではワニ釣りも楽しめます。これがここに来た2つ目の大きな目的です。

 


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ここがそのワニ釣り場です。無駄に広大な園内のどこかにあります。自分の足で探してください。もちろんここも入場料とは別に課金が必要です。入場料は1人約150円とかそれくらいでした。

 

 

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こういう立派なワニが池全体に本当に数えきれないほどいます。

 

 

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釣りをしたい場合は入場料とは別に竿代がかかります。50円もしなかったと思うけど、前のこと過ぎて詳細な料金は忘れました。

お金を払うと生肉が先っちょに付いた釣竿が渡されるので、池に向かって投げましょう。すると開始10秒くらいでワニがマジな食欲で食いついてきます。

このホーチミンTシャツを着ている人はセンスがなさすぎて30秒で肉を取られてしまい、全ての楽しみを失いました。めちゃくちゃ刹那的な娯楽です。

当然ですがこの竿に釣り針は付いておらず、ワニ釣りと言いつつも実質餌付けですね(本当に釣れて持って帰れと言われても困るけど)。

 


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あとこのワニ釣り場ではなぜか従業員もそこここで釣りをしててやっぱベトナム自由だなーとか思いながら見てたら、このスタンドを召喚しそうなポーズの従業員がワニじゃなくてデカいナマズをマジで釣り上げててびっくりしました。アリなんですねそういうの。

 

刹那的ワニ釣りを終えた後は園の入口付近で出待ちしてるビナサンタクシーに乗ってホーチミンの中心部に帰りました。

タクシー楽だけどやっぱりホーチミン特有のバイク渋滞に巻き込まれたりして時間かかるしダルいので、はやくホーチミン地下鉄が開通するといいですね。

 

さようなら。

コミックマーケット96にコミケ雲を見に行ったら、そんなものはなかった

こんにちは。タイトル通りの話をします。

そして書き終わった後に気付いたけど、この日記は無意識の偏見に満ちています。先に謝っておきます。すみません。

 

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2019年8月10日正午過ぎの東京ビッグサイトです。コミックマーケット96をやってます。

 

特にエチエチな同人誌が買いたいとかこのアニメのこの限定グッズが絶対欲しいとかそういうは全然ないんですが、友人とジムに行く前せっかくだし見物でもしようぜとかそういうことで、一切の下調べをせず物見遊山で来ました。人生初コミケです。

仕事や家が遠くて行けないガチ勢が聞いたらブチ切れそうな物言いですみません。

 

それでもひとつだけこのコミケ会場において結構本気で見てみたいものがあって、それはコミケです。

 

コミケ雲とは何か。簡単に説明すると、猛暑のコミケ会場で観測されるコミケ参加者の汗が源泉の雲というかモヤのことで、画像はこれです↓

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「コミケ雲」が東京ビッグサイトに発生【コミケ84】 | ハフポスト

 

 

インターネット上で「臭そう」「汚すぎ」「吐き気がする」とか散々言われている可哀想な気象現象ですが、それでも僕はこれが見たくて来ました。

 

ちなみにこの時点で東京は35度程度。猛暑と言っても差し支えない気温で、何より僕自身も汗だくです。これは高確率で観測が期待できるのではないでしょうか。

 

早速、会場を覗いてみましょう↓

 

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え?????????????

 

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 全然雲なくない???????????

 

なんということでしょう。コミケ雲を見るためにゆりかもめの往復運賃762円もかけて有明まで来たのに、コミケ雲の「コ」の字も観測できませんでした。

 

それどころか空調もめっちゃ効いてるし超快適です。なにより、コミケ雲の源泉たるそういう男性が少ない気がします。

どういうことだよと思って調べたところ、8/10はコミケ96の2日目で主に女性向けジャンル商品の販売がメインの日だったらしく、男性が好むそういうやつがメインで販売されるのは3,4日目とのことでした。それくらい調べとけ。

 

※追記:上の写真は2019年7月にできたばかりの南展示場のもので、コミケでこの会場を使うのも当然初めて。そもそも施設が新しいということもありエアコンが超効いていた。

 

というわけで「コミケ雲から強酸性雨が降る瞬間を見る」という僕の望みは一瞬で潰えました。でもせっかくコミケ会場に来たのでコスプレだけでも見ていきましょう。

 


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ジョジョ4部を代表するメンヘラ、山岸由花子とそのスタンド:ラブ・デラックスのコスプレ。発想が面白いけど、ラブ・デラックスの中の人にはくれぐれも無理しないで欲しいなと思った。

 

 

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もっとコスプレ写真を撮ろうと思ってはしゃいでたら一緒に行った友人から「ガチなレイヤーさんは適当なスマホで写真撮ろうとするとキレるらしい」と言われたのでビビってしまい、結局、山岸由花子さんの写真しか撮れませんでした。本当に何しに有明まで行ったんだ。

由花子さん、スマホにもノリノリでポーズきめてくれてありがとう…



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というわけで僕が今回のコミケ会場でやったことといえば、このかわいい女の子のイラストが載ったスポドリを買って飲むということだけでした。お嬢様聖水って商品が一昔前に流行ったよなと思いながらグビグビ飲んだ。美味しかった。

あと、熱中症には気を付けましょう。僕が見ただけでもビッグサイトで2人ぶっ倒れてました。

 

さようなら。

宮城:松島海岸でホヤやサメを使ったイタリアンを食べた

こんにちは。いくらなんでも毎日毎日暑すぎる。

 

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仙台駅です。

東京駅からはやぶさに乗ってきました。駅2階部分に直結してる日本一の規模を誇るペデストリアンデッキに出れば、そのまま地上に下りずパルコやらの商業施設に行けることでおなじみの、あの駅です。

 

せっかく仙台に来たので、牛タンを食べましょう。


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地元マスコミ勤務の友人が連れて行ってくれた牛タン専門店「司」です。

 


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牛タン超うまい。美味しすぎて無限に食える気がしたけど、残念ながら胃袋の前にお財布の中身が有限でした。牛タンはめっちゃ美味しいけど普通に高い。覚えておいて下さい。

 


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今回の目的は仙台観光ではないので牛タンを食べたら大至急仙台駅に戻り、念のためずんだ茶寮のずんだシェイクで一息ついたら、

 


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仙石線に乗って松島海岸駅に来ました。仙台からだいたい40分くらいです。田舎やと思って舐めてたけど、交通系ICカードが使える自動改札機があってびっくりした。僕の地元宮崎には自動改札なんて宮崎駅にしかないのに……

 


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せっかく日本三景の一つでもある松島に来たので海から景色を楽しもうということで観光遊覧船に乗りました。

 


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乗るぞ乗るぞ乗るぞ乗るぞ乗るぞ。

 


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乗ったら見えた景色、三角コーンを被った棒。やしろあずきが自宅に大量に送りつけられた三角コーンを処分するためにわざわざこんな所まで来たとでも言うのでしょうか。

 


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岩。

確かこの岩が松島の中でも結構有名なやつで、「仁王岩」って名前だったと思う。

このクソ画質写真じゃ分からないかもしれませんが、頭みたいに見える部分がデカすぎて波と風に浸食された首部分ではもう支えきれないのか、思いっきりコンクリート的何かで修繕されてて微妙な気持ちになった。

 


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そして今回船に乗って分かったことは「後ろを振り向いて船の軌跡を見てると、なんかエモい」です。離島出身で大学進学を機に生まれて初めて島を離れつつこの景色を見てるっていう妄想をしてたらエモすぎて、存在しない記憶のせいでちょっと泣きそうになった。

 


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無駄に泣きそうになった後は晩御飯として松島海岸駅前から歩いて10秒の場所にある「トト」っていう綺麗目なイタリアンレストランに来ました。

 


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独特の濁りがある甘口なワインで乾杯します。

 


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サメのフィッシュ&チップス。

サメってアンモニア臭いのではとか思ってたけどそんなことなかったし軽い食感で、昼間の牛タン同様インフィニティに食べられそうだった。

 


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ホヤにバジルやらの香草ペーストをかけて焼いたもの。ホヤ感はちゃんと残しつつも香草のおかげで癖がだいぶ抑えられてるので、一定数いるホヤの風味が無理な人でもこれは食べられると思う。

 


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女川産ホヤのシチリアーナ。見た通り美味い。

ホヤってだいたい塩辛でしか食べた事無かったからイタリアンにホヤを使うっていう発想が自分の中になくて学びでした。

 


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地元で採れたガゼウニとアーモンドペーストのパスタ。超濃厚で美味しかった。

横に添えてあるウニ単体も当たり前だけど磯の風味が強くて美味しい。安くはないけど時期モノのウニなのでメニューにあったら食べときましょう。

 


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これは店の人が「本日のワインです」と言って持ってきてくれたメニューなんですが、味や風味の説明が一切なくて、ただただ猫に関するエピソードだけが書き連ねられててウケました。美味しかったけど。

 


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イタリアンを満腹まで食べて宿に帰った後はUNOをやりながら昼間買っといた宮城の日本酒を延々飲み続ける二次会が開催されました。

 

なんというか、毎日こういうことだけして生きていきたいですね。

 

さようなら。

富山のローカルコンビニ「立山サンダーバード」で熊肉のおにぎりを食べた

こんにちは。短いです。

 

富山県が誇る超絶ローカルコンビニ立山サンダーバード知ってますか?知らない人がほとんどだと思います(なぜなら超絶ローカルコンビニなので)。

 

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ここがそうです。雨が爆裂に降っているため車内から撮影。

富山市内から立山駅に向かう山道の途中にひっそりとあります。謎に店内でイルミネーションがチカチカしており、この「とりあえず光らせとけや」感がローカル度合を高めている様子が分かると思います。

 

店内で写真撮りまくるのもどうかと思ったので、詳しいお店の様子は下のリンクを見てください。

www.hotpepper.jp

 

 

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というわけで買ったものたち。

おにぎりに書いてある「くま」「ブラック」の文字は、それぞれ熊肉おにぎり富山ブラックおにぎりであることを示しています。あとは野菜とちくわの天ぷらサンドイッチ、あとはめっちゃかわいい立山サンダーバードオリジナルピンバッチです。

右2つのサンドイッチは友人が買ったもので、1番右端に見切れてるのは豚カツチョコレートサンドイッチ(たしか)です。「これはデザートとして食うから」とかなんとか友人は言ってたけど、これをデザートと認識できるのヤバすぎるだろ。

 

 

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というわけで熊肉おにぎりを食べます。普段使いしてるファミマやセブンで熊肉のおにぎりを見たことは、27年生きてきて未だかつてありませんでした。なので一個500円というセレブ価格でしたが無理して買いました。

 

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中身です。なんというか、拍子抜けするくらい普通にうまい。

食戟のソーマで事前に熊肉に関する知見を得ていたのでもっと独特の匂いとかあるのかなと思ったけど気になりません。甘辛く煮てあるから気付かなかったのかもしれない。あと米が固めに炊かれててよかった。

 

 

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これは野菜とちくわの天ぷらサンドイッチです。パンに挟まれた野菜天ぷらとちくわ天ぷらの味がします。パンと合うか合わないかで言えば合わないことはないけど、合わせる必要もないと思う。こちらからは以上です。

 

あ、特に写真はないけど富山ブラックおにぎりは塩辛さがカンストしてるメンマとチャーシューが詰め込まれてて生活習慣病まっしぐらな味がしたので、保険の掛け捨てがもったいないとかそういう何らかの事情で今すぐ入院したい人はたくさん食べるといいと思います。

 

 

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そういえば店内には旅行者向けのどこから来たのかシール貼るやつがあって、東京にはもう貼れなさそうだったのでスカスカだった地元宮崎にシールを貼る事で宮崎県から来た3人目の人物になることができて感無量でした。

北方領土から来た人はまだいなさそうなので、北方領土出身者はいますぐサンダーバードに行って来店第一号になった方がいいと思います。

 

あと情報としては世界中の銘柄が揃ってるのでは?ってくらい謎にタバコの種類が多かったです。僕は非喫煙者なのでアレですが、ヤニキチが来たらめちゃくちゃテンションアガがると思うのでヤニキチの皆さんは富山に行ったら絶対に立山サンダーバードに寄って下さい。

 

さようなら。

富山の公営B級スポット「まんだら遊苑」と「遙望館」に行った

こんにちは。

 

富山県には環水公園内の世界一美しいスターバックスコーヒー(エビデンスがあるかは知りません)や立山黒部ダムなんかの超絶観光地がたくさんありますが、たぶん行ったら全国のアングラ好きサブカル野郎に自慢できるであろうヤバいスポットもあります。

 

それがまんだら遊苑遙望館です。

 

いずれも立山博物館というとても真っ当な母体が有する施設で、つまり公営なのですが、なんというか、めちゃくちゃトガってるらしいんです。

気になったので実際に行ってきました。なんの参考にもならないレポートですが暇なら読んでください。


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土砂降りですが来ました。まんだら遊苑です。

富山駅前からだと車でだいたい40分くらいかかるでしょうか。

 

前知識として、このまんだら遊苑は立山信仰を学ぶ場としてのテーマパークです。

立山信仰とは何か。その答えは…やはりココにあります。

まぁここで今すごく簡単に言うと、立山という壮大な連峰を天国や地獄に見たてて、その立山をめぐることで死後の世界を疑似体験して徳を積む、的なアレです。

 

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そういう事情もあり、まんだら遊苑ではまず最初に地獄に落ちます。

この、やたら入口が小さい建物が地獄です。閻魔堂って名前がついてるらしく、入口では「うぉ~~~」みたいな、腹の底に響く唸り声というか叫び声と言うかそういうものが延々流れています。怖い。


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中は暗くて唸り声がうるさく、そして赤い照明が地獄観を演出しています。これは地獄の景色らしいんですが手振れが酷くて何が何やら分かりませんね。


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中では鐘も撞けます。なかなか屋内でこのサイズの鐘を撞く機会なくないですか?

ちなみにこの鐘の音が閻魔の声を表してるって記述をどこかのサイトで見かけました。そういう感受性に依る部分は受け皿が死んでる僕にはよく分かりませんでしたが、屋内で鐘を撞くとめっちゃうるさいということはよく分かりました。鐘が屋外に多いのにはそれなりの理由があったんですね。


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最後は外に出るための細い道が続きます。

横の壁からしきりに虫が這うような音がしてるし、逃げ場のない細い一本道なので後ろから何かが猛ダッシュで追いかけてくるんじゃないかって気がして怖かった。

今回は友人2名と一緒に行ったけど、1人きりでは入りたくないくらいリアルに怖い施設です。公営だからといってナメてはいけない。子どもはトラウマになると思う。

 

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閻魔堂を出ても地獄?が続きます。「井戸に向かって呼びかけよ 地の底におのれの罪業が見え聞こえする」。どういうこと?????

試しに井戸に向かってデカい声で「おーい!」って叫んだら、超低音に加工された自分の「おーい!」が井戸の底から聞こえてきました。これが僕の罪業か~としみじみしたけど、だからなんなんだの感覚も拭いきれず。

 

あと、井戸の近くには橋もありました。


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ご存知、精霊橋です。

 

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「二十余の霊 橋を渡れ」。「定員20余名」を「二十余の霊」と表現する公共施設がいまだかつてあったでしょうか。

ちなみに橋の床は格子状に透けてて東京タワーのあそこっぽくなってるので、色々ひゅんひゅんします。


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橋はどこに繋がっているわけでもなく、先端付近に鐘と小槌があるのみです。

恐らくこの鐘にもちゃんとした信仰上の意味があるんでしょうが、僕は「上場するときの社長ってこんな気持ちなのかな」と思いながら鳴らして、勝手に感無量してました。

この後天界エリアにも行ったんですが何故か撮影不可スポットが多かったし地獄エリア程のインパクトはなかったので割愛します。

 

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で、まんだら遊苑のすぐ近くにあるのが遙望館です。


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ここは立山信仰にまつわる動画と立山の自然をまとめた動画を二本立てで見られる映画館のような施設で、所要時間は計40分です。入場料は100円。安い!!

 

動画の写真はないけど、特に立山信仰に関する動画はB級ホラー映画ファンには絶対に見て欲しいくらい素晴らしい出来です。

かつて女人禁制だった立山に入ってしまった女が山の怒りに触れて杉の木や岩に変身させられるシーンは無駄に生々しくて戦慄、あるいは爆笑してしまうと思います。

あと、生前悪さをした男が鬼も住めない地獄に落とされて、そこがなんと1990年代(恐らく動画が作られたのがこの年代)の環境が破壊され尽くされた東京だったという、なんとも皮肉の効いたシーンもあります。途中で差し込まれる電気グルーヴのPVみたいな謎カットも必見です。

とにかく、公営施設の公務員がとりあえずのやっつけで作りましたっていうよくある映像作品とは完全に一線を画したものなので近くに行く機会があったらぜひこの遙望館まで足を運んでみてください。

 

あと、遙望館の近くにはサンダーバードっていう名物ローカルコンビニがあってそこにも行ったのでまた記録します。

 

さようなら。

7月なのに大量の雪が残る立山(雄山)をスニーカーで登ったら地獄だった

こんにちは。長いです。

 

富山県が誇る立山連峰に登ってきました。3000m級です。7月中旬ですが、天候とか残雪とか、どうなんでしょうか。答えは…最後まで読まなくても分かります。


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富山市内の友人宅で一泊して、立山黒部アルペンルートへの富山側の入口である立山駅に向かいます。

付近のセブンイレブンは山小屋感があります。一緒に登る友人から「山の頂上で食べるカップヌードルは最高に美味しい」と聞いたので、荷物になるけどここで購入しました。頂上売店でも売ってるっちゃ売ってるけど、お値段が下界の3倍くらいすると教えてもらったからです。


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立山駅についたら「みどりの窓口」的窓口(JRじゃないのでみどりの窓口ではない)でこれから乗るケーブルカーやバスやロープウェイの切符をまとめて購入しましょう。

僕は黒部ダムまで行ったので往復交通費は10000円越えでした。碌に調べず勝手に3000円くらいだろうと思ってたので、ここで精神的に一度死にました。必要経費くらい事前に調べておきましょう。

 


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立山駅(標高475m)からはケーブルカーに乗って経由地である美女平駅までの高低差約500mを一気に登ります。


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そして美女平駅から登山口がある室堂までの高低差約1500mは大型バスで登ります。

所要時間が50分と長い上、中盤以降「七曲り」とかいうカーブが連続して続く結構なバス酔いスポットがあるので不安な人は薬を飲んでおくといいでしょう。


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ちなみに目的地の室堂付近では有名な雪の壁「雪の大谷」を見ることができます。7月にもなるとだいぶ背が低くなってます。これなら上から飛び降りても骨折くらいで済みそうですね。

 


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無事室堂ターミナルに到着。蕎麦屋があります。標高2450mにある蕎麦屋です。


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登山直前だけど念のため。うまい。


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なお、まだ登山口とはいえ2450mもあるので下界と同じ格好をしていると凍死します。コンパクトで持ち運び便利なウルトラライトダウンをユニクロで買っておきましょう。

 

というわけで早速ですが登ります。

目指す立山連峰の「雄山」は標高3003m。何度も言いますが、登山口のある室堂が2450mなので実際に足で登るのは500mくらいです。楽勝では?

 


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とか思ってたらいきなり雪原からのスタートでいきなり詰みました。なぜ詰んだかと言うと、


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普段コンビニとか行く時に履いてるニューバランスAmazonで買った8000円ちょいくらいのやつ)で登ろうとしていたからです。足のグリップが全然効かない。



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それなのに見渡す限りの雪原。7月とは思えません。なお、傾斜が割とキツいので一度滑ったらノンストップで転がるやつです。

 

で、実際スニーカーで登ってみてどうだったのって話ですが、無事登れたし帰っても来れたのでまぁ今回は結果的に良かったんだけど、雪山をスニーカーで登るのは自殺行為なので絶対にやめた方がいいです(当たり前の話をしています)。

登りはまだいいとしても、下りで死ぬほど転んで全身雪まみれになったし、これで滑落とかして山岳救助隊のお世話になったりなんかしたら準備不足が過ぎるとかで洒落にならないくらい叱られると思う。

あと、何よりそれで出動させられる関係各所に申し訳なさすぎるので、雪山に登りたいけどそれ用の靴持ってないよって人はモンベルでアイゼンを買いましょう。

 


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気を取り直してここは標高2700mにある休憩地点、一の越です。ここまで来ると雪はほぼ解けています。


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補給。



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一の越以降は岩につかまりながら登る場面がかなり増えます。なので軍手をしている。

これは、下界ではあまり見ないタイプの、ジョルノ・ジョバーナが作った生命体っぽいテントウムシが頂上付近にいて珍しかったので記録したやつです。正式名称は知りません。

 

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とかなんとかやってたらいつの間にか頂上に着いてました。3003m。雄山の天辺です。


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三00三米。

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そして売店、というか社務所的施設で本当にカップ麺を500円で売ってました。たけぇ。

ちなみに。カップ麺自体は下界から持ってきたけどそういえばお湯がないじゃんっていう少し抜けている人のために、お湯も300円で売っています。需要がある場所には供給が生まれるもんですね。


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そしてこれは700円で買ったアサヒスーパードライです。700円です。


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まぁいいや。食うぞ食うぞ食うぞ食うぞ食うぞ。


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僕たちはちゃんとイワタニを持っていたので、お湯に300円を払うことはありませんでした。


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うますぎ。この世で一番うまい。


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ただしカップ麺とビールでお腹が膨れすぎると下りのこういう姿勢が激しくしんどくなるので、そこだけは注意してください(そしてこの後雪原で無限に転んだ)。


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無事下山した後は室道山荘っていう歴史ある山小屋に泊まって、翌日は黒部ダムとか行って下山しました。

下山後の「まんだら遊苑」っていう施設とコンビニ「サンダーバード」が激しく面白かったのでまた今度記録したい。

お疲れ様でした。

 

さようなら。

サルミアッキとスーパーサルミアッキをAmazonで買って食べた

こんにちは。

 

日本のインターネットでは古くからサルミアッキを食う」というコンテンツが数多く垂れ流され続けています。

 

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これがそれです。右がサルミアッキ、左がスーパーサルミアッキです。どっちもスタイリッシュなトランプケースみたいなデザインでカッコいいですね。

 

そもそもサルミアッキとは何か。wikiによると塩化アンモニウムリコリスという薬草でつくられるキャンディで、北欧では伝統的に食べられていらしい。

 問題はその味で、世界最悪にマズいという声が後を絶ちません。そもそもお菓子を塩化アンモニウムから作ろうという発想がヤバい。アンモニアってお小水の代名詞じゃないですか?北欧人が家具とかのデザイン面に能力全振りした結果、舌がバグったとしか考えられないですよね。

 

前々からインターネット上で「クソマズい」「タイヤを焼いた味がする」「救いのないマズさ」みたいな評価をちょくちょく見てて、そんなに?と逆に好奇心が湧き、気が付いたらゾンアマでポチってました。2019年、既に同じコンテンツが無数にあるのに、です。

価格は2つで1300円。国内に在庫がないっぽくて北欧から取り寄せるので高いです。

アメ横あたりで売ってそうな気がしたけど行くのがダルくて通販しました。

 


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これがノーマルなサルミアッキです。菱形の淀んだコーラみたいな色した硬めのグミ的物体が無数に入っています。これだけ無数にあって本当にマズかったらかなり最悪ですが、とりあえず一個食べてみました。

 

……結果だけ言うと暴力的にマズく、何に近い味かと言われてもすぐにこれに似てると例示することも出来ないような「はじめまして」なマズさです。

強いて言えば苦くてしょっぱくてエグくて後味が最悪な、毒に近い何かです。でもそんな食い物この世にサルミアッキ以外存在しないだろ。なのでサルミアッキは「サルミアッキ味」としか言いようがないということになります。

10秒くらい我慢して舐めた後ティッシュに包んで捨てました。

 


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そしてこれはスーパーサルミアッキです。色はノーマルサルミアッキと同じですが、形はメロンパンに似てますね。

「スーパー」が「マズさ」の部分にかかってたら本当に最悪ですが、買ってしまった以上後には引けないので食べます。

 

……お味としてはやっぱりしょっぱくて苦くてエグくて最悪にマズいんですが、微かにハーブ的何かを混ぜたような風味があります。

普段ハーブやミント味のアイスやチョコは歯磨き粉を食べてるみたいな気分になるので絶対頼まないんですが、今回ばかりはその微かな爽やかさが若干の救いとして機能していたので感動しました(美味しいとは言ってない)。

15秒くらい我慢して舐めた後ティッシュに包んで捨てました。

 

ちなみに、救いを求めて試しに蜂蜜をかけて食べてみたら口の中で蜂蜜とサルミアッキになってなんの意味もなかったので試さないほうがいいです。

 

あと、ゾンアマのレビューでは「慣れればうまい」「不思議と癖になる」って書いてる人が何人かいましたが、僕は3つくらい食べてみて無理だったので、無理ということにしました。そんなわけで現状サルミアッキが大量に余ってるので美味しい食べ方知ってる人いたら教えて下さい。

 

さようなら。