北陸②:富山県の「能作」で錫製ぐい呑作りを体験しました。
こんにちは。突然ですが日本酒って美味しいですよね。
特に夏場よく冷えた日本酒を熱伝導の良い錫製ぐい呑で飲むとめちゃくちゃ美味しくないですか?美味しいですよね?
さらにそれが自分で作ったオリジナルぐい呑ともなれば美味しさが極まりすぎて幸せのメーターがカンストするんじゃないでしょうか?
そう思ったので、実際に作ってきました。
ここは富山県高岡市にある能作という錫製品メーカーのオフィス兼即売所です。
この段階でスタイリッシュさが凄い。北陸のド田舎とはとても思えません。表参道にあっても余裕で闘える店構えだと思います。表参道全然詳しくないけど。
即売所ではご覧の通りクオリティ高い錫製品が所狭しと売られています。
これは錫製ドラえもんグッズです。藤子・F・不二雄が富山県出身だからその辺のアレでしょう。
ここでは錫製タンブラーで高岡の名水がなんと飲み放題です。
水の味とかよく分からないけど、めちゃめちゃ冷たくてうまい。
店内には表参道にありそうなカフェも併設されています。
せっかくなので飲み食いしました。
錫製の皿に乗っているのはヨモギのベーグルです。
桜の花も添えてあって目に鮮やかですね。表参道のパン屋さんで出てきてもおかしくない写真映え具合です。
ベーグルの中には桜餡が入っていました。うまい。
で、錫製品作り体験はカフェ同様店内に併設されたここ"NOUSAKU LAB"でできます。
つくるモノにもよりますが、ぐい呑の場合は所要時間90分で、費用は一人4000円です。
はりきってやりましょう。
やっています。たぶんこれは錫を流し込む型を取り終えたところです。
流し込む錫です。どろどろに溶けてます。
流し込みました。固まるまでしばらく待ちましょう。
待った結果固まったものがこれです。我ながらきれいにできてます。100点。
これは一緒に作った先輩の作品。どういうわけか、底がありません。0点です。
底がない以上ぐい呑としての機能は1ミリも果たせず、要するにこの人は謎の錫製オブジェを約一時間かけて作っていたということです。オブジェはそのまま鍋に放り込まれどろどろに溶かされました。さようなら…
ちなみに失敗しても、ぐい呑が必ず1つもらえます。「金魚すくいで一匹も取れなかった子どもみたいですね」と言ったら先輩はふて腐れてしまったので、皆さんは常日頃から言葉を選んで発言しましょう。
僕はオブジェでなくちゃんとぐい呑を作っているので、これから飲み口部分にできたバリを取り除きます。
やっています(職人さんが)。
その後は2種類のサンドペーパーとスチールウールで全体を納得いくまで磨いて完成です。スチールウールって理科の実験で燃やされるためだけに作られてると思ってたけど、こんな使い道があったんですね。学びです。
素人作業なのでどうしてもムラができるというか、あたりまえだけど売り物のように綺麗なものは出来ません。
でもこれがオリジナリティというものなんでしょう。ムラの一つ一つが自分にしか出せない、自分だけのアジです。SMAP...
ちなみにまだこのぐい呑使ってないんですが、夏のボーナスが出たらちょっといい日本酒を買って飲む予定です。
その後は近くの展望台に上って砺波平野名物の散居村を見て、石川・福井方面に旅立ちました。
さようなら。