マニラ国際航空で出国取り消しを初体験した話

こんにちは。一ヶ月前の話をしてもいいですか。

 

日本国内でどこまでニュースバリューがあったか不明ですが、2020年の1月12日にフィリピンの首都マニラ近郊にあるタール火山が結構大きな噴火をしました。

www.bbc.com

 

前回の噴火が1977年とのことで、実に43年ぶりの噴火です。

そしてその43年に一回という貴重な噴火の日、偶然にも僕はマニラにいました。

 

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ホテルのテレビで見た現地のニュースも噴火一色。

 


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スマホにも噴火・降灰に関する緊急速報が。

 


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現地の朝刊1面もやはり噴火。

 

噴火による降灰の影響で1/12にマニラ国際空港を発着する飛行機は噴火以降全てキャンセルされたらしく、その影響が多分に残ってそうな翌日の1/13が僕の帰国日でした。

幸いネットによると僕が乗る予定のフィリピン航空便はまだキャンセルされておらず、どうなるか分からんなと思いつつ空港に行くだけ行ってみます。



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出発ロビーの混雑具合は思ったより普通(普通か?)。

 


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とりあえず出国手続きは予想より簡単に終わり、出発ゲート付近で飛行機の出発を待ちます。


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使用機到着遅れっぽく、出発が若干遅れそうだったので出国前に残ったペソで最後のサンミゲル(フィリピンの国民的ビール)を楽しんでいます。

 

…が、その後2時間たっても3時間経っても何時に飛ぶ予定とかそういうアナウンスが一切なく、嫌な空気が成田行き便出発ゲートを包みます。

 


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情報提供がない中で3時間以上も待たされて苛立つ人々で大混雑する出発ゲート付近。

このニノイ・アキノ国際空港第2ターミナルには時間を潰すための喫茶店や免税店がほぼなく、ただただ列に並ぶか、座り心地の悪い椅子に座って待ち続けるしかない点がマジで最悪です。



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なんかよくわかんないけど、前の方で明らかにノットジャパニーズピーポーなピーポーが空港職員に詰め寄っています。国民性って非常時にこそ出ますよね。

 


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やがて電光掲示板の電源も落ち、いよいよどのゲートから何時に飛ぶとかそういうことが一切わからなくなりました。そんなことってあるんだ。

 

そしてこの直後、「やっぱ飛行機は遅延じゃなくてキャンセルにします、スマソ」という旨が正式にアナウンスされ、生まれて初めての出国取り消しを体験するハメに。

この時点で確か5時間とかそれくらい列に並ばされており、ブチ切れ寸前です。



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渋々並んだフィリピンへの再入国の列。

 

 

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そしてめでたく出国が取り消されました。

出国スタンプの枠の部分に何かグチャグチャって書いてあるのがその証です。学がないのでなんて書いてあるかは分かりません。

 


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疲れ切った身体で飛ばない飛行機から降ろされたキャリーバッグを探す人々でごった返すロビー。

 

そしてこの時、現地では虚実入り混じったさまざまな情報が錯そうしており、「あと一週間はどの飛行機も飛ばない」とか「一ヶ月間は空港自体閉鎖されるかも」とか、そういう不安を煽る情報がめっちゃ飛び交ってました。

 

その結果不安と疲れで頭がバグってた僕は翌朝の早い時間に飛びそうな、まだキャンセルされていないセブパシの成田便を4万円ちょっと払って押さえ、その便すら飛ばなくても最悪仕方ないなとか思ってとりあえずの安心を得ていました。

人間、精神が疲れ切っているとお金を多少払ってでも心の安定を求めるんですね。



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そしてちょうどその決済が終わったくらいのタイミングで「実は昼間飛ばなかった飛行機の代替便が深夜に飛ぶらしい」という情報が入り、実際午前3時過ぎに飛びました。

 

心の安定のためセブパシに支払った4万円は一円も戻ってきませんでしたが、これも人生でしょう。いい経験だったと言い聞かせることにします。

 

ただ、フィリピン航空は諸々の情報に関するアナウンスがなさすぎて本当にカスだったので、たぶんもう二度と乗らないと思います。

 

さようなら。